昨日、友人がまたふらっと店に立ち寄った。本日開催のとある市議会選挙に知人が立候補する話は聞いていたが、必勝祈願を書いてくれとの事。「明日の事じゃない~。もうっ。」友人は気持ちがあるのだが、B型の性格だろうか、いつもゆるい。まっそこが付き合い易く、彼の良さでもあるのだが…。
そして間もなく、何気に一つのマッチをカウンターに置いた。今晩の飲んだ店のマッチらしい。
「ちょっとこれ~レアじゃない~⁉」レトロなマッチに表示されているその名前。もう何年になるだろう。CMでのお馴染みのこの蔵元は、現在は存在しない。表の店の電話番号には、局番も記されていないほど昔の物か。
さて、一度も使用の後が見られないこのマッチだが、現在の喫煙状況では、さほど必要とされなくなっていると察するのだが、わが店のマッチも18年前に作ったものがまだ存在している。在庫ありありであるが、移転前の住所なので、これもレアって言えば、レアだろうか(笑)
従業員のためにも、完全喫煙が叫ばれる世の中。禁煙ゾーンは拡大し、喫煙者には肩身が狭い。
マッチも世の中で役に立ってきたが、時代の流れには逆らえぬのか。
消えゆくマッチのように、店の灯は消さぬよう、踏みとどまりたいものだ。
「そうだ。今夜もマッチの火のように、ぽっと暖かな明かりを灯そう。」